2018年11月号掲載

世界でいちばん働きがいのある会社

Original Title :A GREAT PLACE TO WORK FOR ALL:Better for Business. Better for People. Better for the World.

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著者紹介

概要

社員が経営者を信頼し、仕事に誇りを持てる「働きがいのある会社」と、そうでない会社。その違いは何か? 50カ国以上に拠点を持つ調査会社GPTWが、20年超にわたる研究をもとに、働きがいのある会社の特徴を示し、そのつくり方を教える。ビジネス環境が激変する今、企業が成功を収めるには、働きがいを高めるしかない!

要約

働きがいのある会社

 私たちは20年以上にわたって、「働きがいのある会社」調査を計画し、実際に世界最大規模の従業員調査を実施してきた。そして、フォーチュン誌と共同で、「働きがいのある会社100」のランキングを発表してきた。

 その結果、従業員の働きがいは、業種や組織の規模、上場企業か否か、特別な福利厚生があるかどうかとは関係ないことがわかった。それよりも、働きがいのある会社は、次の点で共通していた。

 「従業員が経営者、管理者を信頼し、自分の仕事に誇りを持ち、一緒に働いている人たちと連帯感を持てる」

働きがいのある会社は業績が良い

 私たちは調査結果を分析していく中で、重要な事実に気づいた。それは、働きがいのある会社は業績が良いということだ。

 例えば、上述の働きがいのある会社100にランクインする上場会社は、株式への投資リターンが主な株価指数の2~3倍になっている。

 それだけではない。ライバル企業と比べ、売上高成長率や従業員の定着への意向、生産性、イノベーション、顧客サービスなどにおいても勝っている。さらに、世界的に同じ傾向が見られることもわかった。

 この20年間で企業のリーダーたちは、「従業員にとって良いことは、ビジネスにも良い影響がある」という認識を強めている。

開拓すべき、新たな領域

 従来、働きがいのある会社と見なすのに十分だった条件は、もはや十分ではない。私たちの最新の調査では、次のことが明らかになった。

 経済は、農業、産業、知財の段階を経て発展してきた。そして今日、人間の本質(情熱、創造性、共に働きたいという気持ちなど)がカギとなる新たな段階に入ったと言える。

 

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