2017年12月号掲載

炭水化物が人類を滅ぼす【最終解答編】 植物 vs. ヒトの全人類史

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著者紹介

概要

「糖質オフ・低糖質」を謳った商品が次々に登場するなど、近年話題を集める「糖質制限」を、様々な観点から論じた書。糖質を摂ると太る理由、“糖質依存症”に陥る脳の仕組み、糖質まみれの現代人と穀物を摂取しなかった初期人類との違い…。自らも糖質制限を実践する医師が、新説・仮説を縦横無尽に繰り広げつつ語る。

要約

糖質制限について

 私は2011年に、個人サイト『新しい創傷治療』で「糖質制限」について書き始めた。

 当時、糖質制限は糖尿病の治療法の1つであって、一般にはほとんど知られていなかった。

 しかし、2012年頃からネットを中心に話題になり、糖質制限に関するサイトやブログが一気に増えた。そして2013年に、前著『炭水化物が人類を滅ぼす』を刊行。2014年頃から、糖質制限という言葉はマスコミでたびたび取り上げられるようになった。

 2015年になると、糖質制限の解説本が毎月のように出版された。また、糖質ゼロの第三のビールや低糖質食品(麺類、パンなど)も次々と販売された。消費者の商品選択の基準の1つに「糖質オフ・低糖質」が定着したのだろう。

 このように、糖質制限を取り巻く社会の状況は大きく変化してきた。

糖質制限とは

 では、糖質制限とは何か。読んで字の如く、「糖質」と呼ばれる一群の食物成分の摂取量を減らすことだ。糖質摂取量を減らすだけで、ほとんどの人は、次に示すように体調が良くなる。

 「短期間で体重が減り、スマート体型になる」「不眠症やうつ症状が治る」「高血圧、高脂血症が治る」「肝機能が良くなる」「歯周病が治る」…。

 逆に、糖質制限で体調が悪くなったという人はほとんどいない。

  • ・炭水化物=糖質+食物繊維
  • ・糖質=単糖、オリゴ糖、多糖、糖アルコール

食べていいもの、ダメなもの

 糖質制限の基本的な考えは「血糖を上げる(=インスリンを分泌させる)ものは摂取しない」である。三大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質)のうち、制限すべきは炭水化物のみで、タンパク質と脂肪は基本的には好きなだけ食べてよい。

【食べてもいいもの、食べるべきものの例】

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