2015年3月号掲載

失敗は「そこ」からはじまる

Original Title :SIDETRACKED

マネジメントスキル・能力開発

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著者紹介

概要

ハーバード・ビジネススクールの人気教授が、意思決定の「9つの原則」を公開! ウォルマートやヤフー、サムスンなど有名企業の失敗、心理学実験の結果など多くの事例を挙げながら、人が意思決定の際に犯しがちな過ちを指摘する。なぜ、人も企業もあと一歩でしくじるのか、成功と失敗の分岐点が、最新の「意思決定の科学」で明らかに。

要約

意思決定で失敗しない「9つの原則」

 綿密に練りあげた計画に基づいて意思決定したはずなのに、それとは違う行動をとってしまうことはよくある。

 新たなキャリアを切り開くことを目標に掲げる、経営陣に新しい方向性を与える、老後のための貯蓄計画を立てる…。それなのに、いつの間にか完全に「脱線」してしまう。

 どうすれば、軌道から外れないようにできるのか? 意思決定で失敗しないためには、次の「9つの原則」を頭に入れておく必要がある。

原則①:自己認識の「歪み」を自覚する

 経営陣が同僚や関係者の助言に耳を貸さず、痛い目に遭った話が新聞でしばしば報じられる。

 例えば、華々しい成功を収めていたウォルマートは2006年、ドイツに進出したが、すぐ行き詰まり、店舗を赤字覚悟で売却する羽目になった。

 ウォルマートはドイツで数々のミスを犯した。だが私の目を引いたのは、同社の上級エグゼクティブが、営業時間や価格設定に関するドイツの法律や企業文化の複雑さにまつわる、ドイツ人中間管理職たちの助言を無視した事実だ。ドイツ人管理職たちは、ドイツで物事がどう行われるかについては知識も経験も豊富だった。それにもかかわらず、彼らの助言は無視された。

 他者よりも自分の方が有能だと見なすと、他者が提供するアイデアや情報よりも、自分のアイデアや情報を重視することにもつながりかねない。私たちは自分の価値を過大に認識しているせいで、他者から受ける健全な助言を無視することがある。

 すなわち、私たちの意思決定を悪い方に向かわせる第1の要因は、私たち自身が持っている、バイアスのかかった自己(セルフ)イメージと過剰な自信だ。

原則②:感情の「体温」を測る

 ジェリー・ヤンとデイヴィッド・ファイロは、大学在学中にインターネットの検索エンジンを開発し、ヤフーを創業した。1996年には株式を公開。その後の数年間、ヤフーは世界で最も人気の高い検索エンジンだった。

 だが、新しい世紀に入ると、グーグルなど手ごわい競争相手の出現で、利益が減り、苦境に陥る。

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