2014年4月号掲載

10年後躍進する会社 潰れる会社

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  • 著者
  • 出版社
  • 発行日
    2014年1月31日
  • 定価
    1,540円
  • ページ数
    239ページ

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著者紹介

概要

将来、トヨタ・日産は市場の片隅に追いやられる? シェールガス革命のあおりで、太陽光発電等グリーンエネルギーの開発事業者は消え去る? イノベーションを専門とする経営戦略コンサルタントが、2013年時点で確実に予測できる技術革新を前提に、24年までに各種業界がどう変化するかを解説。企業が生き残る上で直視すべき、厳しい未来シナリオを突きつける。

要約

2024年・自動車業界の勢力図は?

 経営戦略を考えるためには、未来を予測する技術が必須である。ただ、未来については不確定な要素が多く、確実に予測することはできない。

 しかし、長期の未来については確実に予測できることが2つある。人口動態と技術革新だ。

 このうち人口動態の要素には皆が気づいている。現在、日本の人口の約25%を65歳以上の高齢者が占めるが、2030年にはそれが32%になる。

 一方、技術革新は、人によって見え方が違う。

 90年代後半、テレビはブラウン管から薄型テレビへと技術革新が起きることがはっきりと見えていた。薄型テレビへと世の中が移行したら、当然、ブラウン管についてトリニトロンという独自技術を優位性にしてきたソニーは強みを失う。

 しかし、「薄型テレビの時代になるとソニーは苦境に陥る」というある種当然の予想は、90年代後半には一般的に受け入れられなかった。

 確実に起きることが見えてきた技術革新は、未来において実際に起きる。その結果、旧来の技術を強みにしていたリーダー企業を破壊するのだ。

 戦略思考の領域の1つに、シナリオプランニングという技術がある。未来に起きる可能性のある要素を前提において、「それが起きた時にどのような未来になるのか」という未来シナリオを描くことで、具体的な未来をイメージするものだ。

 この観点から、未来を分析すると、業界秩序がどのように壊れていくかがわかる。

2024年に大量絶滅を迎える自動車業界

 例えば自動車業界では、これからの10年間で、業界を破壊する2つの新商品が出現する。

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