2013年3月号掲載

「俺は聞いてない!」と怒りだす人たち

組織・人事リーダーシップコミュニケーション・心理学
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著者紹介

概要

報告したはずなのに、あるいは任せると言われたのに、「聞いてない!」「知らない!」と言って上司が怒りだし、戸惑ってしまう…。こんな経験をした人は少なくないのでは。「俺は聞いてない!」。本書は、突然、こうした言葉を発する上司の心理を解剖し、その背後にある日本人ならではの曖昧なコミュニケーションの問題や、日本の組織が抱える問題に斬り込む。

要約

なぜ「俺は聞いてない!」と怒りだすのか?

 上司からいきなり「俺は聞いてない!」と言われ戸惑うというのは、サラリーマンなら誰もが経験しているはずだ。

 このひと言で全てが止まる。こんな形で権力の行使をされても困る、というのが周囲の人たちの正直な気持ちだ。

 一体なぜ上司は、理不尽な「俺は聞いてない!」発言をするのだろうか。

存在感をアピールしたい上司の心理

 何かというと「俺は聞いてない!」とストップをかけたがる上司がいる。特に提案や審議事項に反対や疑問があるというわけではなくても、何かと説明を求めたがるため、いつも議論が中断する。

 上司の立場というものに想像力を働かせると、そうした訳のわからない言動の意味が読めてくる。

 管理職になると現場から遠ざかるため、現場のことは部下の方がよく知っているといったことになりがちだ。だからといって、部下の説明を聞いているだけでは、上司としての存在感が薄れる。

 そこで上司としては、何とか存在感を示す必要がある。鋭い質問をしたり、有効なアドバイスができれば、それが一番効果的だ。だが、特に言うべきことが見当たらない時、存在感を示す最終手段が「俺は聞いてない!」という発言になる。

 それによって議論は中断するため、存在感を示せる。周囲にとっては、何とも迷惑な話だ。

「見下され不安」からくる怒り

 上司は仕事経験が豊富だからといって、あらゆる面で部下より優れた能力を発揮するというわけにもいかない。

 それをわきまえて、自分の苦手な部分を部下に補ってもらうといった柔軟な発想ができる上司ならよいが、自分より部下の方が優れているのを素直に受け止められない上司もいる。

 そんな上司が用いがちなのが、優位性アピールのための「俺は聞いてない!」発言である。

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