2009年1月号掲載

アイデアのちから

Original Title :MADE to STICK:Why Some Ideas Survive and Others Die

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著者紹介

概要

凄いアイデアは、人、そして世の中を動かす。例えば、ソニー創業者・井深大の「ポケットに入るラジオ」というコンセプトは、同社を世界企業へと飛翔させた。こうした見事なアイデアと凡庸なアイデアとを分かつもの、それは、強い印象を残すか否かという点だ。本書では、この“記憶に焼きつくアイデア”を作るための6つの原則を、豊富な事例とともに紹介する。

要約

記憶に焼きつくアイデアの6原則

 管理職が新戦略を説明し、社員は熱心にうなずきながら聞く。だが翌日、社員は何食わぬ顔で従来通りの戦略に取り組む ―― 。よくある話だ。

 こんなことにならないように、アイデアを人々の記憶に焼きつけ、行動へと駆り立てるためにはどうすればよいのか?

 「記憶に焼きつく」とは、理解され、記憶に残り、持続的な影響力を持つことだ。つまり、相手の意見や行動を変えることである。

 様々な成功したアイデアを調査したところ、記憶に焼きつくアイデアには、次の6つの共通原則があることがわかった。

①単純明快である

 アイデアを相手の記憶に焼きつけるための第1歩は、「単純明快」に伝えることである。

 単純明快とは、アイデアの「核」を見極めること。すなわち、余分なものをはぎ取り、一番大切な本質をむき出しにすることである。

 米陸軍には、「司令官の意図」と呼ばれるものがある。これは、命令の冒頭に述べられる平易で簡潔な文言のことで、作戦の目標や望ましい結果を説明するものだ。

 これがあれば、指揮官が現場で細々とした指示を出さなくてよい。最終目標さえわかっていれば、兵士は臨機応変に対応しながら目標を達成できる。

 同社は30年以上も黒字を続けている。その最大の成功要因は、頑ななまでのコスト削減努力だ。

 コスト削減を成功させるには、数千人の従業員の協力が必要になるが、同社にはこの協調に役立つ司令官の意図、つまり核となる部分がある。

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