早朝会議革命

マネジメントコミュニケーション・心理学
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著者紹介

概要

低迷していた会社が、毎朝、会議を開くようになってから、不死鳥のように蘇った。“平成不況”もどこ吹く風、会議を始めて以来現在まで、16年間増収増益を続けているのだ。作り話ではない。婦人下着メーカーのトリンプのことである。幹部から若手まで大勢の社員が、経営に関わる全てをオープンに話し合う、異色会議の全貌を明かす!

要約

会社を変えたMS会議

 「会議は多いほどよい」とトップが明言して、会議を始めて以来、16年連続増収増益の会社がある。ドイツに本拠地がある婦人下着メーカー、トリンプ・インターナショナル・ジャパンだ。

 社長は吉越浩一郎氏、56歳。17年前に日本法人のマーケティング本部長に転進し、毎朝開く「MS(Marketing and Sales)会議」によって、低迷していた会社を見事に立ち直らせた。

*    *    *

 午前8時25分、会議開始5分前。幹部職に続いて、管理職、若手社員が会議室に入ってくる。部屋の中心には、対面で10人ずつは座れる大きな会議机。幹部職はその机の椅子に、残りの社員は後方に2列ある座席に順に腰掛けていく。50人ほどが集まったところで、吉越社長が入ってくる。

 壁にはカメラがあり、それを通じて全国の事業所に会議の模様が伝わる。OHPで映した書類も各事業所のモニターで見られるようになっている。

 軽い雑談の後、社長が1枚の資料をOHPの画面に置いて、第一声を上げた。午前8時30分、ある日のMS会議はこうして始まった ── 。

 OHPに映し出されたのは、新聞記事。「ワコールさんの業績予想の修正についての数字だけど、詳しいこと知っている人いる?」。社長の問いかけに、弱冠28歳の女性広報室長が答える。社長は他の幹部にも次々に質問をして、報告を促す。

 次のテーマは「バーゲン時の値札はり替えコスト」、それが終わると「クレームに関する報告」…。この日のテーマは他に、「有給休暇の消化率向上策」「電子メールの法的証拠能力」「巨人戦ロイヤルシートの利用状況」「格安電話会社への加入」「ジュニアブラの課題」「出店政策の強化」など41項目。テーマと取り上げる順番は社長が決める。

 こうして毎朝、1時間から1時間半の間に40のテーマが議題に上る。議論の後に指示が出て、テーマごとの責任者とデッドラインが決まり、責任者は回答を期日までに報告しなければならない。

 テーマは組織的に扱う場合もあれば、責任者個人で片付ける場合もある。毎日、異なるテーマが次々と各部門に下りる。複数のテーマを一度に抱える責任者もいる。そして、テーマの「追っかけ」は社長の納得がいくまで行われる。

 

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