2020年6月号掲載

戦略コンサルタント 仕事の本質と全技法

企業・業界事例スキル・能力開発
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著者紹介

概要

戦略コンサルタントとしてのキャリアは30年。現在、ローランド・ベルガー日本法人会長を務める遠藤功氏が語る「プロフェッショナル論」である。コンサルの歴史から、仕事の本質、一流になるための条件まで。ビジネスの世界で「プロ化」が進む中、実体験を基に明かされる戦略コンサルの技法やこだわりに、学べることは多い。

要約

戦略コンサルタントの歴史

 戦略コンサルタント ―― 。この職業の生い立ちとは、どのようなものなのか。130年以上に及ぶその歴史を振り返ってみよう。

米国で生まれた戦略コンサルタント

 世界最古のコンサルティング会社として知られるのは、「アーサー・D・リトル」(ADL)である。

 ADLが産声を上げたのは1886年。マサチューセッツ工科大学のリトル博士が、化学者ロジャー・グリフィンと組み、「グリフィン&リトル」を立ち上げた。その後、グリフィンが事故で亡くなり、1909年ADLに改称した。

 ADLと並ぶ古株の戦略コンサルティングファームが「ブーズ&カンパニー」である。ノースウェスタン大学で学んだエドウィン・ブーズが、1914年に立ち上げた。その後、ジェームズ・アレンとカール・ハミルトンが加わり、「ブーズ・アレン・ハミルトン」(BAH)と改称された。

 「マッキンゼー&カンパニー」は、1926年、ジェームズ・O・マッキンゼーによってシカゴで産声を上げた。3年後にA・トム・カーニーがパートナー(共同経営者)として参画するが、その後、カーニーは分離独立し、A・T・カーニーを設立する。

 マッキンゼーと並び称されるボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の設立は1963年だ。ADLに勤めていたブルース・ヘンダーソンがスピンアウトし、ボストンでBCGを立ち上げた。

 戦略コンサルティングファームといえば米国系が圧倒的に多い中、異彩を放つのが、ドイツを起源とするローランド・ベルガー(RB)だ。BCGでコンサルタントをしていたローランド・ベルガーがミュンヘンに戻り、1967年に立ち上げた。

会計事務所系コンサルの台頭

 経営コンサルティングサービスを提供しているのは、戦略コンサルティングファームだけではない。その代表格が会計事務所である。

 第2次世界大戦後、アーサー・アンダーセン、アーサー・ヤングを筆頭にした大手会計事務所は、会計監査とは別に、コンサルティング部門を抱えていた。中でも、コンサルティング部門の強化に熱心だったのがアーサー・アンダーセンだ。1989年には「アンダーセン・コンサルティング」(AC)として分社化され、2001年、ACは社名を「アクセンチュア」へと変えた。

 アクセンチュアが勢力を拡大する一方、他の会計事務所系はエンロン事件以降、コンサルティングの仕事から遠ざかるようになっていった。

 しかし、2008年のリーマンショックを境に、会計事務所系は再度コンサルティング業務の強化に動き始めた。アーンスト&ヤング(EY)、デロイト・トウシュ・トーマツ(DTT)、KPMG、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)の4社へと再編された4大会計事務所「BIG4」は、潤沢な資金力をもとに、比較的小粒のコンサルティングファームを買収し、傘下に収めていった。

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