2020年6月号掲載

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ

Original Title :Marketing Lessons from the GRATEFUL DEAD:What Every Business can Learn from the Most Iconic Band in History

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著者紹介

概要

グレイトフル・デッド。1960~90年代、このロックバンドは、他のバンドとは真逆のやり方で人気を博した。アルバムの販売ではなく、ライブを重視。同じ曲でもアレンジし、聴衆を飽きさせない。ライブ録音OKなど、フリーミアムの先駆けのようなことも。そんな彼らの活動から、今日のマーケティングに応用できる教訓を引き出す。

要約

グレイトフル・デッドに学ぶ

 「グレイトフル・デッド」は、1965年、米サンフランシスコで誕生したロックバンドである。

 1967年にファーストアルバムを発売、69年には伝説となったウッドストック・フェスティバルで演奏して人気を集めた。その後、多くのバンドが解散する中、彼らは同じメンバーで70~90年代と活動を続け、新しいファンを増やしていった。

 このバンドについては、ここ数年、幅広い分野で注目が高まっている。

 例えば、マサチューセッツ大学アマースト校では、グレイトフル・デッドの体験が個人や社会に与えた影響について論じるカンファレンスが開催された。2009年には、カリフォルニア大学サンタクルーズ校が「グレイトフル・デッド・アーカイブ」を開設した。

 なぜ、これほど関心を集めるのか?

 彼らは、1965~95年、2300以上のライブを行い、ロック史上最も人気があるツアーバンドとしての地位を確立した。バンドを別格の存在にしたのが、独自の「ライブ体験」である。様々な音楽のジャンルの要素を組み合わせた自由な演奏スタイルにより、新しいサウンドを生み出した。

 さらに、「ソーシャルメディア」を活用した最先端のマーケティングを、1960年代に既に開拓していた。例えば、ライブにきたファンに自由に録音させ、手作りのテープをファン同士が交換することを許した。これは、基本的なサービスを無料で提供する「フリーミアム」の先駆けだった。

 彼らが行った、数々の革新的なマーケティングの中に、今日に応用できる教訓がある ―― 。

ユニークなビジネスモデルを作ろう

 だが、グレイトフル・デッドは、このモデルを覆した。アルバムの販売ではなく、ライブから収入を得ることに注力したのだ。また、そうすることで、他のバンドとは全く異なる「ファン体験」を作り上げた。

 彼らは、他のバンドとは違うやり方でライブを運営した。例えば、演奏する曲のセットリストはライブごとに異なり、同じ曲でも演奏の仕方が異なる。毎回違う音楽体験で楽しませてくれるので、ファンは毎回ライブに行きたいという気になる。

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