トンネラーの法則

Original Title :SUCCEEDING WHEN YOU'RE SUPPOSED TO FAIL

リーダーシップ自己啓発健康・メンタルヘルス・医療
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著者紹介

概要

幼くして親に捨てられ、孤児院を転々とする。戦争捕虜となり、独房に監禁される…。このような、誰もが失意のどん底に陥るような困難を、まるでトンネルをくぐるかのように、するりと通り抜ける人たちがいる。「トンネラー」ともいうべき彼らは、普通の人と、どこが異なるのだろう。心理学者である著者が、各種事例を基に、彼らの強さの秘密を明らかにする。

要約

「トンネラー」という存在

 私はセラピストとして、信じられないほどの苦難を経験した人々のカウンセリングを行い、彼らが自らの苦難を克服していく姿を目の当たりにしてきた。彼らはあらゆる困難に耐え、運命を変えることができたのだ。

 自分の置かれた環境を乗り越えることができる人間はほとんどいないというのが、心理学のかつての通説だった。だが、逆境を克服する人々は、心理学者が考えていたよりたくさんいる。

 あたかもトンネルをくぐり抜けるかのように、人生の障壁をするりと通り抜けることができる、「トンネラー」ともいうべき人々がいる。

 例えば、有名ファッション・デザイナーのエリー・タハリ。

 1952年、イラン人移民の子としてエルサレムで生まれたタハリは、幼い頃に両親が離婚し、孤児院を転々とした。

 20代の初めに、ニューヨークへ。貯金がわずかだったので、毎晩のようにセントラルパークのベンチで夜を明かす。だが、惨めになるどころか、ちょっとした冒険気分を味わっていた。彼は言う。

 「寝る場所がなくて困ったなんて思わなかったですね。キャンプをしているんだ、しかもニューヨークでだぞ、なんて思っていました」

 やがてタハリは、ブティックで働くようになった。最初は洋服やデザインに興味はなかったが、店にやってくる女性たちのことを知るようになると、自分には彼女たちがどんな服を好むのかを見抜く才能があることに気づいた。

 タハリは試しにいくつかのデザインを考案し、自分で商品を作るようになった。

 しかし、誰も彼のことを知らない。そこで、地元のホテルでファッションショーが開かれることを聞きつけた彼は、自分がデザインした服を抱え、ホテルへ向かった。

 そして廊下の壁にその服を掛け、誰かが目を留めてくれることを祈った。すると、大勢の人々が引き寄せられ、その数はどんどん増えていった。

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