リーダーはストーリーを語りなさい

Original Title :Lead with a Story:A Guide to Crafting Business Narratives That Captivate, Convince, and Inspire

イノベーションリーダーシップコミュニケーション・心理学
要約をPDFファイルで読む 要約をPDFファイルで読む

※『TOPPOINT』にお申し込み頂き「月刊誌会員」にご登録いただくと、ご利用いただけます。

※最新号以前に掲載の要約をご覧いただくには、別途「月刊誌プラス会員」のお申し込みが必要です。

著者紹介

概要

自分の経験談、有名企業の逸話などの「ストーリー」を語ることで聞き手を鼓舞し、やる気を引き出す、「ストーリーテリング」。“人対人”のコミュニケーションで大きな力を発揮する、この技術を伝授する。具体的なノウハウとともに「活気づける」「ビジョンを描く」等々、困難な局面を切り抜けるのに役立つ、100以上のストーリーも掲載。使える1冊となっている。

要約

ストーリーの力

 ジェイソン・ゾラーは大学生の頃、敬愛する教授の講義で、こんなストーリーを聞いた。

 ある学生たちが、一風変わった研究に参加した。課題は、地方裁判所の判事の依頼で、「陪審員が評決を下すまでのプロセスを調査し、その改善策を提案しなさい」というものだった。

 学生たちは、判事、弁護士、陪審員経験者らにインタビューを行い、「陪審員の男女比はどのくらいですか?」「陪審員の人種や民族はどんな割合でしたか?」等々、質問を投げかけた。

 ところが蓋を開けてみると、こうした要素は大した問題ではないことが判明した。問題のカギを握っていたのは、なんとテーブルの形だったのだ。

 テーブルが長方形の場合、その端に座る陪審員が話し合いの仕切り役になる傾向があった。そのため、他の陪審員は自分の意見をなかなか言えなかった。一方、テーブルが円形か楕円形の場合、陪審員たちはより平等に、活発に話し合えた。

 そこで学生たちは、次のような結論を出した。「最も的確かつ公平な評決を下すことができるのは、円卓を囲んで審議をした陪審員たちである」。

 彼らは胸を張り、判事にそれを報告した。すると判事は、全裁判所にこう命じた。いわく、「陪審員室にある円形または楕円形のテーブルを全て撤去し、代わりに長方形のテーブルを置くこと」。

 学生の結論とは反対に、円形と楕円形のテーブルを撤去し、長方形のテーブルに置き換えたのだ。

 なぜか? 「評決を下すプロセスを改善する」という判事の目的は、より活発で、より公平な評決を下すことではなかったからだ。判事の目的は、審議をさっさと終えることだった。裁判に遅れが出ている状況を改善したかったのだ。

 当然、学生たちは屈辱的な思いを味わった。

 20年後の今、ジェイソンはマーケット・リサーチャーとして活躍している。そして、このストーリーを新米リサーチャーに話し、調査目的を明確にすることの重要性を伝えている。

この要約を読んだ方は、
他にこんな要約も読んでいます。

内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法

スーザン・ケイン 講談社(講談社+α新書)

よきリーダーは哲学に学ぶ

アリソン・レイノルズ CCCメディアハウス

外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント

山口 周 大和書房

オフサイトミーティング

スコラ・コンサルト 対話普及チーム 同文舘出版