2008年1月号掲載

BCG流 成長へのイノベーション戦略

Original Title :Payback

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著者紹介

概要

どうもイノベーションがうまくいかない…。多くの企業が抱えるこの悩みに対し、「アイデアが足りないから成功しない」と考える人は多いのではないか。だが、それは違う。各企業のイノベーションの実態調査によれば、イノベーションプロセスを的確にマネジメントできるか否かで、その成否は決まる。本書では、実例を交えて、そのマネジメント手法を解説する。

要約

イノベーションの最大の課題

 昨今、イノベーションを重視する企業が増えている。だが、その取り組みの多くは、投資に見合うリターンを引き出せていない。なぜか?

 日本企業の場合、イノベーションが成功しない理由を「アイデアの不足」に求める傾向が強い。

 だが、ほぼ全ての企業にとって、イノベーションに関する最大の課題はアイデアの不足ではない。

 それは、ボストン コンサルティング グループが『ビジネスウィーク』誌と共同で年1回実施している「イノベーションに関する経営幹部調査」の結果からも明らかである。

 63カ国、1070人の経営幹部の回答によれば、48%がイノベーション投資のリターンに満足しておらず、その理由は驚くほど多岐にわたっている。

 例えば、「新商品の成果を過大に見積もっていた」「多くのことを同時進行で目指しているため、全てを実行できない」「人材やリソースが適切に配置されていない」「市場に投入するまでに時間がかかりすぎる」…。

 調査で明らかになった問題のほぼ全てが、マネジメントや組織能力、意思決定、リーダーシップなどに関連したものである。

 イノベーションにとってアイデアは確かに重要だが、それは問題のごく一部にすぎない。アイデアがどんなに優れていようと、それだけで十分な見返り、すなわちペイバック(計画期間内に実現されるキャッシュ)が保証されるわけではない。

 

キャッシュカーブの活用

 イノベーションプロセスには、次の3つの段階がある。

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