2026年3月号掲載

あの人はリーダーに向いているか

Original Title :A LEADER’S DESTINY (2024年刊)

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著者紹介

概要

リーダーシップビジネスは、今や一大産業だ。売り言葉は「リーダーはつくることができる」。これをスタンフォード大学の精神科医が徹底検証した。研究によれば、リーダーシップは60%が遺伝で、求められる人柄、性格を変えるのは難しい。つまり誰もがリーダーにはなれない。「自分らしくいることに満足しよう」と著者は言う。

要約

リーダーシップ業界の矛盾

 概算によると、リーダーシップ研修は年間500億ドル規模に達し、成長が著しい。

 私たちの社会は、リーダーを「つくる」システムに賛同し、導入を進めてきた。ところが、このシステムは破綻している。

リーダーシップは「簡単に手に入る」?

 ハーバード大学は教育では難関校かもしれないが、リーダーシップ研修では大衆的なようだ。

 「ハーバード・ビジネススクール・エグゼクティブ・エデュケーション」のウェブサイトには、「どの仕事、キャリアステージの人でも、当校の包括的なリーダーシッププログラムなら、将来直面するであろう問題に備えられます」とある。

 これは、リーダーシップとは、誰にでも関係があり、誰でもできるというメッセージだ。

 同大学のリーダーシップ能力開発プログラムのうち「難関」なのは、その値段だ。基本の4モジュールが5万2000ドル、加えて、卒業生のステータスが手に入るオプションが2万7000ドル。

 一流スクールが「簡単に身につけられるスキルセット」としてリーダーシップの価値を落とすのだから、そこまで名高くない売り手が、それを商品として売るのも仕方のないことかもしれない。

 Findcourses.comというデータベースは、1400件以上のリーダーシップ研修コースを紹介している。

間違ったリーダーを生む大きな問題

 リーダーになるチャンスが無限にあるように見せていても、優れたリーダーは減っているのだ。

 最近のCEOたちの悪夢のようなエピソードを考えてみてほしい。命を救う治療薬の価格を5000%以上釣り上げた製薬会社の経営者マーティン・シュクレリ。ウィーワークの共同創業者アダム・ニューマンは浪費癖などが表沙汰になり、辞任した。