2026年2月号掲載

BCG 経営課題解決「20の思考ツール」 成果を最大化する「7つの要素」

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著者紹介

概要

企業は日々、多くの経営課題に直面する。対応が難しいこの課題を解決へと導く「思考ツール」を経営コンサルタント歴30年の著者が紹介。構造化、コンテクスト重視、バリューチェーン分解、アナロジー等々。選りすぐった20の思考ツールの使い方が、「不況下での経営」「生成AIの活用」などのケーススタディをもとに示される。

要約

難しい経営課題はこう解決する

 様々な場面で遭遇する経営課題は、自己流で解決しようとすると、正しい答えに行き着かないことがある。そんな時、自己流から脱して、「思考ツール」を活用すれば、効率的に成功確率が高い解決法を見つけることができる。

 思考ツールとは、現状を認識した上で正しい戦略を考え、具体的な施策を立て、実行しながら成果を上げ続けるために用いるものである。この思考ツールは20あり、次の3つに分類できる。

【現状分析を支援する戦略的思考ツール】

    •  構造化、類型化、脱平均化、悪循環と好循環、コンテクスト重視、バリューチェーン分解。

【戦略構想と施策立案に用いる思考ツール】

    •  多角的な視点、アナロジー、インパクト重視、差別化/独自性、他社事例とベンチマーク、バックキャスティング、仮説と検証、オープン・クローズド戦略。

【成果の創出と維持を促す思考ツール】

    •  学習する組織、Before/After、ストーリー構築、シナリオ考察、シミュレーション、マルチ・ステークホルダー・マネジメント。

 上記20のツールは、ほぼ全ての経営課題に対応可能だ。このうちいくつかを紹介しよう。

構造化

 構造化とは、物事の全体像とその中にある構成要素、そして構成要素同士の関係をわかりやすく可視化することである。これによって、解決や意思決定のスピードを上げることができる。

・要素分解

 経営課題の原因を特定するために、課題を構成要素に分解、分析する。要素分解の手法としては、既存の枠組み(フレームワーク)の活用を考えるのがよい。なぜなら、ゼロから考えずに済み、短時間で質の高い議論ができるからだ。

 代表的なフレームワークには、市場環境を分析する3Cや、問題解決に用いる5W2H分析 ―― When(いつ)、Where (どこで)、Who(誰が)、What(何を)、Why(なぜ)、How(どのように)、How much/many/long(どれくらい)などがある。