2010年6月号掲載

キズナのマーケティング ソーシャルメディアが切り拓くマーケティング新時代

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著者紹介

概要

近年、消費者の多くは、広告を鵜呑みにしない。商品を買う前には、インターネットで丹念にクチコミを調べたりするようになった。このように賢くなった消費者に、いかにして商品を売ればよいか? 著者は、今、必要なのは消費者との「キズナ」だと指摘。ブログやSNSなどを使い、消費者とのキズナを作る「ソーシャルメディアマーケティング」の手法を解説する。

要約

ソーシャルメディアって何?

 ツイッターで今までのマーケティングが変わる! ―― 巷ではそんな空気の中で、ツイッター関連本がバンバン発刊され、売れまくっている。

 だが、それは本当だろうか?

 ツイッターの成功事例やソーシャルメディアマーケティングの最新事例は、ほとんどが海外のものだ。しかし、日本と海外とでは全く事情が違う。

 世界最大のSNSであるフェースブックでは、ユーザーは実名を公表して、人とつながることを目的としている。一方、日本のミクシィではニックネームで利用する人が大半で、同じ興味関心でつながるコミュニティとしての色彩が強い。

 ブログも、海外では個人が意見を述べる場だが、日本のブログは、大半が日々の雑感を綴る日記だ。ツイッターもまたしかり、である。

 2003年頃、企業SNSが流行った。05年頃からは企業ブログの開設が相次いだ。だがそれで、クチコミが広がって、商品が売れただろうか?

 ソーシャルメディアマーケティングは「魔法の杖」ではない。これで全てが解決するわけはないし、広告を代替するものではない。

 とはいえ、もしかしたら、あなたの会社が抱える課題を解決できるかもしれない ―― 。

なぜ今、ソーシャルメディアなのか?

 共通点は、プラットフォームは企業などが提供するが、中のコンテンツは全て消費者が作り、それを同じ消費者が見たり聞いたりするということ。

 そこはマーケティングが行われることを目的とした場ではなく、情報やクチコミがやり取りされている場所であり、主導権は全て消費者側にある。

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