2007年9月号掲載

グラミンフォンという奇跡

Original Title :YOU CAN HEAR ME NOW:How Microloans and Cell Phones are Connecting the World's Poor to the Global Economy

企業・業界事例
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著者紹介

概要

我々の日常生活から世界経済に至るまで、大きな変化をもたらしたIT。このITを活用したビジネスが今、多くの低所得者を抱える発展途上国の姿を劇的に変えつつある。その先駆けといえるのが、バングラデシュの携帯電話会社「グラミンフォン」だ。本書では、ITビジネスを通じて貧困を撲滅し、巨大市場を創出するという、その画期的な経済開発モデルを紹介する。

要約

「グラミンフォン」とは?

 南アジア、アフリカなどの発展途上国では今、情報通信技術(IT)が劇的な経済効果をもたらしている。

 ITを活用したビジネスを通じて、貧困を撲滅し、巨大市場を誕生させるという新たな経済開発モデルが明瞭になりつつあるのだ。

 このITをめぐるビジネスの新しい息吹の中で、最も劇的な事例は、バングラデシュの携帯電話会社「グラミンフォン」である。

 バングラデシュは、国民1人1日当たりのGDPが約1ドルという貧しさで、電話普及率は世界で最も低いレベルにあり、政府は世界で最も腐敗していると見なされている国だ。

 しかし、その国でグラミンフォンは事業として大きく成功した。

 1997年にサービスを開始した同社は、今や1000万人以上の加入者を獲得し、売上は10億ドル以上、利益も2億ドルを超える。シェアは63%で、同国では最も有名なブランドだ。

 そして、主にグラミンフォンの貢献により、バングラデシュの電話の普及率は、過去10年間で50倍となり、100人に12台となった。

 同社の成功の主な要因としては、「ビレッジフォン」プログラムが挙げられる。

 これは、バングラデシュの6万8000の村のほとんどに電話を供給するというものだ。以前、それらの村には電話がなかった。

 バングラデシュの1億4800万の人口の大多数は、農村部で暮らしている。そこにグラミンフォンは、村人の徒歩圏内に25万台のビレッジフォンを供給し、1億人に通信手段を提供してきたのだ。

 このビジネスを発案したのは、米国でベンチャーキャピタリストとして働いていた、バングラデシュ出身のイクバル・カディーアである。

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