TOPPOINT 大賞

2021年上半期TOPPOINT大賞を発表いたします。

TOPPOINT 大賞
新刊ビジネス書情報誌『TOPPOINT(トップポイント)』は、2021年1月号~6月号で紹介しました60冊の中から、ビジネスリーダーの方々を中心とする1万名以上の定期購読者を対象とした定例の読者アンケートを行い、2021年上半期「TOPPOINT大賞」(第34回)を決定いたしました。 「TOPPOINT大賞」以下、ベスト10冊を発表いたします。
オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る

2021年2月号掲載オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る

著者は1981年、台北市生まれ。IQ180。新型コロナを早々に封じ込めた台湾で、デジタル担当の閣僚として、感染防止の中心的役割を担った。そんな“テクノロジー界の異才”の、世界初の自著だ。コロナ対策成功の秘密から、デジタル・AIが開く新たな社会像まで。トランスジェンダーである自身の生い立ちも交え、大いに語る。
著者オードリー・タン
出版社プレジデント社
発行日2020年12月
定価1,800円+税

読者のコメント

  • デジタル社会と、どうしてもピンと来ないLGBTQ社会を理解しようとして読んだ。青銀共創をめぐる一連のエピソードに、誰も置いていかない、という思いを感じた。(60代・男性)
  • 「青銀共創」という言葉に感化されました。もう若い人に任せようと最近は考えていましたが、まだまだがんばらなければと思いを新たにしました。(50代・男性)
  • いち早く新型コロナを封じ込めた台湾の取り組みを知り、日本国内の状況を悲しく思った。(40代・男性)
  • 彼女の語る言葉は、ものすごくわかりやすく、納得がいきやすい。彼女の取った政策は、彼女の人生に基づいているのだと思った。(40代・男性)
  • コロナの対応も見事です。しかし、AIの未来はどうなるのか、高齢者にとって安心できるものなのか。愛情に満ちた本です。(男性)
  • イノベーションとは、より弱い存在の人たちに優先して提供されるべきものであり、それこそが誰も置き去りにしない、には感銘を受けました。(60代・男性)
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受賞に寄せて

  • この度は大変名誉ある賞をいただき、日本のみなさまに心から御礼を申し上げます。
    本書の中で書かれているように、デジタルテクノロジーは時間と空間の制限を超えて、離れた人々を結びつけ、共通の価値を創造するためのものです。したがって、デジタル社会では、いかなる人も置き去りにしてはなりません。このような私の考え方を多くの方々に共感していただけたことは大きな喜びです。
    より良き社会を作り上げるために、今後もみなさまと議論を続けさせていただければ幸いです。

    オードリー・タン

著者紹介

著者紹介
  • Audrey Tang/唐鳳

    台湾デジタル担当政務委員(閣僚)。1981年生まれ。2014年、米アップルでデジタル顧問に就任。2016年、蔡英文政権において35歳の史上最年少で行政院(内閣)に入閣。2020年新型コロナウイルス禍においてマスク在庫管理システムを構築、感染拡大防止に大きな貢献を果たす。

スマホ脳

2 2021年2月号掲載スマホ脳

今、大人は1日4時間、10代の若者は4~5時間をスマホに費やす。だが、スティーブ・ジョブズはじめIT企業のトップには、わが子にデジタル・デバイスを与えない人が少なくない。それらが脳に与える影響を、彼らは見抜いているのだ。依存、学力低下、孤独感…。精神科医がスマホの弊害を明らかにし、デジタル社会に警鐘を鳴らす。
著者アンデシュ・ハンセン
訳者久山葉子
出版社新潮社(新潮新書)
発行日2020年11月
定価980円+税

読者のコメント

  • ●この本をスマホの充電場所のすぐそばに置き、できるだけスマホをさわらないようにしている。それでも手にとってしまうから、スマホの魔力は恐ろしいです。(30代・男性)
  • ●デジタルへと不可逆的に進みつつある環境変化に対して、追跡調査のない中で、起こりつつある現実を様々な事象・意見を元に客観的に提言している点が良かった。(30代・男性)
  • ●スマホはもはやなくてはならないツールではあるが、上手に付き合っていくためのヒントが読み取れる(40代・女性)

著者紹介

Anders Hansen

1974年生まれ。スウェーデン出身。前作『一流の頭脳』が人口1000万人の同国で60万部の大ベストセラーとなり、世界的人気を得た精神科医。カロリンスカ医科大学で医学を学び、ストックホルム商科大学でMBA(経営学修士)を取得。
ビジネスの未来

3 2021年3月号掲載ビジネスの未来

「エコノミーにヒューマニティを取り戻す」。副題が示す通り、人が人らしく生きられる社会システムについて考察した書だ。低成長=社会の成熟であり、悲しむべきことではない。経済成長を追い求める従来のビジネスは、歴史的使命を終えたと指摘。資本主義の現状を分析した上で、未来への方向性、今後すべきことが示される。
著者山口 周
出版社プレジデント社
発行日2020年12月
定価1,700円+税

読者のコメント

  • ●誰もが何となく感じている資本主義社会の綻びを、わかり易く簡潔に説いている。経済環境に限らず、温暖化、新型コロナウイルス、米中関係etc.地球全体のパラダイムシフトを感じざるを得ない。(60代・男性)
  • ●「コンサマトリーな経済」を追求するという主張が、巧みなプレゼンテーションによって語られており、腑に落ちた。(40代・男性)
  • ●この本は、人生の意義、価値について再考するための材料を提供している。(60代・男性)

著者紹介

山口 周(やまぐち しゅう)

1970年東京都生まれ。独立研究者、著作家、パブリックスピーカー。ライプニッツ代表。慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科美学美術史学専攻修士課程修了。著書に『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社)など。
Sleep, Sleep, Sleep

4 2021年3月号掲載Sleep, Sleep, Sleep

睡眠研究に携わる科学者たちは、口を揃えて言う。「絶対寝た方がいい」と。彼らがそう唱える理由を、睡眠学の最新の知見をもとに明らかにした。体内時計の形成、認知症予防、免疫システムに与える影響など、睡眠について今わかっている事実の数々が集約されている。質の良い眠りがいかに大切か、改めて気づかせてくれる1冊。
著者クリスティアン・ベネディクト、ミンナ・トゥーンベリエル
訳者鈴木ファストアーベント理恵
出版社サンマーク出版
発行日2020年12月
定価1,500円+税

読者のコメント

  • ●眠れない日が時々あったから手に取った。睡眠不足がどんなに恐ろしいか理解できたので有用だったが、気になってますます眠れない。(60代・男性)
  • ●眠りのメカニズムを明らかにして、絶対に寝た方がいいのは分かっていたが、その理由を理解することが出来た。(60代・女性)
  • ●睡眠がいかに大切かを学べた。これを読んで以降睡眠時間確保を優先するようになった。(40代・男性)

著者紹介

Christian Benedict

1976年、ドイツ・ハンブルク生まれ。スウェーデン・ウプサラ大学准教授、神経科学者、睡眠研究者。

Minna Tunberger

ジャーナリスト、作家。
妄想する頭 思考する手

5 2021年4月号掲載妄想する頭 思考する手

アイデアは、自分の中の「妄想」から生まれる! 数々の画期的な発明を世に送り出した研究者が、妄想によって新しいアイデアを生み出す方法を解説する。「やりたいことを1行で言い切る」「既知の事柄をかけ算する」…。経験を踏まえつつ紹介される発想法やそのコツは、研究職のみならずビジネスパーソンにも参考になるはずだ。
著者暦本純一(編)
出版社祥伝社
発行日2021年2月
定価1,600円+税

読者のコメント

  • ●安宅和人さんの本ともつながっていて、妄想をいかに実現させるかを考えさせられました。大学生の娘にもすすめました。(50代・男性)
  • ●何か新しい発想というものは、インプットされた情報と知恵を背景に、目標に対する行動とは関係のない妄想の繰り返しの中で突然起こることがある。その時、無意識の中で頭がどのように働いているか、どう働かせるのがいいかのヒントを与えてくれる。(男性)

著者紹介

暦本純一(れきもと じゅんいち)

東京大学大学院情報学環教授、ソニーコンピュータサイエンス研究所フェロー・副所長、ソニーCSL京都ディレクター。博士(理学)。世界初のモバイルARシステムNaviCamや、マルチタッチシステムSmartSkinなどの発明者。
アメリカを動かす宗教ナショナリズム

6 2021年5月号掲載アメリカを動かす宗教ナショナリズム

アメリカの社会や政治は、「宗教」を抜きに語れない。中でも大きな影響力を持つのが、聖書を絶対視し、中絶に反対し、進化論を否定するキリスト教の「福音派」だ。政治的には、トランプ前大統領誕生のカギとなった。この教派はいかに発展し、いつから政治化したのか。歴史を遡り、地理的な条件を考察し、実態を明らかにする。
著者松本佐保
出版社筑摩書房(ちくま新書)
発行日2021年2月
定価820円+税

読者のコメント

  • ●なぜ「ゴッドセイブもしくはブレス」…ゴッドがアメリカにとってとても大切な意味をもつということを再認識させる一冊。ごく基本的な内容であるが、ここからアメリカを新たに知るきっかけになれば(60代・男性)
  • ●トランプ前大統領を産んだアメリカの姿をわからせてくれた。(40代・男性)

著者紹介

松本佐保(まつもと さほ)

名古屋市立大学人文社会学部教授。1965年神戸市生まれ。1988年聖心女子大学卒業。1990年慶應義塾大学大学院修士課程修了。1997年英国ウォーリック大学社会史研究所博士課程修了。Ph.D.取得。2012年より現職。専攻は国際政治史。著書に『バチカンと国際政治――宗教と国際機構の交錯』(千倉書房)、『熱狂する「神の国」アメリカ――大統領とキリスト教』(文藝春秋)等がある。
日本企業の復活力

7 2021年4月号掲載日本企業の復活力

コロナショックが、経営を進化させる! コロナ禍による経済危機は、バブル崩壊に次ぐ深刻さだという。しかし、物事には陰陽両面がある。本書は、今回の世界的危機が与える影響を“プラス思考”で考察、ポストコロナ時代の企業のあるべき姿を示す。日本企業研究の第一人者が送る、日本企業へのエールとなる1冊である。
著者伊丹敬之
出版社文藝春秋(文春新書)
発行日2021年1月
定価950円+税

読者のコメント

  • ●コロナ禍をバネにする考え方に賛同。また、テレワークによる振返り、コロナをプラス効果で捉える視点が参考になった。(60代・男性)
  • ●コロナ禍で先行きの見えない不安の中、希望的な視点を思い出させる一冊。(20代・男性)

著者紹介

伊丹敬之(いたみ ひろゆき)

国際大学学長、一橋大学名誉教授。1945年生まれ。一橋大学大学院商学研究科修士課程修了、カーネギーメロン大学経営大学院博士課程修了(Ph.D)。著書に『なぜ戦略の落とし穴にはまるのか』『平成の経営』(日本経済新聞出版)など。
NO RULES

8 2021年1月号掲載NO RULES

190カ国に、1億6000万人以上の会員を擁するネットフリックス。今やエンタテインメント業界の大御所だが、20年前、創業時は小さなベンチャー企業だった。なぜ、これほどまでに成長できたのか? それを可能にした“普通じゃない”経営手法 ――「脱ルール」のカルチャーを、世界一「自由」な会社の創業者が初めて明かす。
著者リード・ヘイスティングス、エリン・メイヤー
訳者土方奈美
出版社日経BP・日本経済新聞出版本部
発行日2020年10月
定価2,200円+税

読者のコメント

  • ●今こんなにも流行っているNETFLIXの、最高な会社の作り方がとても面白かった。(20代・男性)
  • ●難しいことに挑戦している事が大変良く理解できた。(50代・男性)

著者紹介

Reed Hastings

1997年にNetflixを共同創業し、エンタテインメントを一変させた起業家。1999年以降は同社の会長兼CEO。

Erin Meyer

INSEAD教授。
思考からの逃走

9 2021年5月号掲載思考からの逃走

AIが正解を与えてくれる ―― 。就職や結婚をはじめ、意思決定をAIに任せる若者が増えている。社会が複雑になった今日、自分で考えるよりも確かで、失敗のリスクを減らせるからだ。今後も意思決定の外部化は進むだろう。では、その行き着く先は? 急速に進む社会のAI化について述べ、「考えを手放すこと」について考察する。
著者岡嶋裕史
出版社日経BP・日本経済新聞出版本部
発行日2021年2月
定価1,600円+税

読者のコメント

  • ●AIに全て委ね「考える」という人間のコアコンピタンスを手放すという点において、今までの人間の外部化の歴史とは位相が異なる点が興味深かった。(男性)
  • ●自分で考えなくなる理由や思考停止の背景を、進みつつあるAI社会に照らし合わせて明らかにしている。(男性)

著者紹介

岡嶋裕史(おかじま ゆうし)

中央大学国際情報学部教授。1972年東京都生まれ。中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程修了。博士(総合政策)。富士総合研究所、関東学院大学経済学部准教授、関東学院大学情報科学センター所長を経て現職。専門は情報ネットワーク、情報セキュリティ。『いまさら聞けないITの常識』(日本経済新聞出版社)、『プログラミング教育はいらない GAFAで求められる力とは?』(光文社)など著作多数。
運気を引き寄せるリーダー 七つの心得

10 2021年6月号掲載運気を引き寄せるリーダー 七つの心得

優れた経営者は、運が強い。では、強運は一部の人だけのものなのか。答えは、否。著者いわく、「運の強さ」 ―― 逆境を追い風に変え、組織に強運を呼び込む力は、誰もが意識的な努力で身につけることができる。その修得法を、7つの「心得」にまとめた。コロナ危機に苦しむリーダーにとって、示唆に富む1冊といえよう。
著者田坂広志
出版社光文社(光文社新書)
発行日2021年4月
定価780円+税

読者のコメント

  • ●リーダーに限らず、人生100年時代を生きるにあたって、貴重な示唆を与えてくれる。(男性)
  • ●自分が将来上に立った時のために、今から読むべき本と思った。(30代・男性)
  • ●先の見えない時代にリーダーの心の持ち方として参考になった。(40代・男性)

著者紹介

田坂広志(たさか ひろし)

1951年生まれ。1974年東京大学卒業。1981年同大学院修了。工学博士(原子力工学)。2000年多摩大学大学院の教授に就任。同年シンクタンク・ソフィアバンクを設立。代表に就任。2013年「21世紀の変革リーダー」への成長をめざす場「田坂塾」を開塾。著書は90冊余。
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2021年上半期「TOPPOINT大賞」は、多くの読者の方々にご投票いただいた結果、上掲のようなラインナップとなりました。「TOPPOINT大賞」の発表は、今後も半期毎に行ってまいります。読者の皆様には、ぜひ、積極的にご投票いただき、「一読の価値ある」ベストビジネス書の選考にご協力いただければ幸いです。

【選考方法】
月刊誌『TOPPOINT』の定期購読者を対象にアンケートを実施。本誌2021年1月号~6月号で紹介した書籍60冊の中から、「この本は良かった」「役立った!」と思われる3冊に投票していただいた。1位3点、2位2点、3位1点として集計し、総得点1位の書籍を「TOPPOINT大賞」として選定。併せて、得点順に上位10冊を選出した。