日本はすでに侵略されている

1995年、中国の李鵬首相は言った。「日本という国は、40年後にはなくなってしまうかもしれない」。そして今、全国の離島、自然が残る観光地などを、中国人らが買いあさっている。対する日本は、何の対策もなし。わが国は、将来、彼らのリゾート地と化すのか? 外資による「静かなる侵略」の最新動向をレポートし、警鐘を鳴らす。

著 者:平野秀樹 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2019年11月

国家と教養

教養なき国民が国を滅ぼす ―― 。ベストセラー『国家の品格』の著者が、「現代に相応しい教養」のあり方を提言。各国の国民が十分な教養を持たない限り、世界の混迷は永遠に続く。こう語り、今日備えるべき、人文、社会、科学、大衆文化の「教養の4本柱」を示す。実体験や読書により、真に血肉化された教養の必要性が説かれる。

著 者:藤原正彦 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2018年12月

逃げられない世代

経済産業省出身の著者が、元官僚としての経験論的視点から、日本の「先送り」システムの本質に迫った。なぜ国会で何も決まらないのか、人口減少で社会保障制度は破綻するのか、日米の同盟関係は維持できるのか…。先送りが生む様々な問題や、現在20~30代の「逃げられない世代」が担うことになる社会的使命について考察する。

著 者:宇佐美典也 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2018年6月

ほめると子どもはダメになる

叱られるとムカつく。興味のないことはやりたくない…。傷つきやすく、鍛えることが難しい若者が増えている。それは、欧米流の「ほめて育てる」子育てを、表面だけ真似たことが大きい。20年ほど前から広まった新しい教育論が、日本社会では様々な歪みをもたらすこと、それを正すために親がなすべきことを述べる。

著 者:榎本博明 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2015年12月

チャイナハラスメント

著者の松原邦久氏は、中国ビジネスの経験が豊富な、自動車メーカー・スズキの元中国代表。冒頭、氏は言う。「日本人と中国人は、あまりにも違った人たちであり、もし関わろうとするのならば相当な覚悟を持って臨むべき」。知的財産権が保護されない、賄賂の横行、撤退が困難…。本書では、かつて経験した様々な問題を挙げ、その背景にあるものを解説する。

著 者:松原邦久 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2015年1月

フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか

イケメンにして、超絶技巧のピアニスト、フランツ・リスト。演奏を聴いた女たちは、彼が脱いだ手袋を奪い合い、舞台には宝石が投げ込まれたという。その熱狂の背景には、フランス革命後、主流となったブルジョワ的価値観の文化がある。音楽に精神性ではなく快楽を求め、集団化する聴衆。これら現代に通じる19世紀の特性を踏まえ、リストという人間を紐解く。

著 者:浦久俊彦 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2013年12月

文明が衰亡するとき

「衰亡論は、我々に運命を考えさせる」 ―― 。こう語る著者が、巨大帝国ローマ、通商国家ヴェネツィアなどの国家、文明の興亡を本書で描いたのは、30年余り前のこと。その間、世界第2位の経済大国だった日本は3位に転落し、代わって中国が2位に浮上した。そんな今だからこそ、改めて読みたい。「我々の運命」を考えるために。

著 者:高坂正堯 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2012年5月

無力 MURIKI

あらゆる価値観が揺らぎ、下降していく日本で、これからどういう姿勢で生きていけばいいか、五木寛之氏が語った。親鸞は“他力”による生き方を説いた。かたや人は“自力”で生きるべきだという考え方がある。しかし、いずれでもない、力の束縛を離れた「無力」という考え方を持つことで、自分を真に自在にでき、不安に満ちた現代をよりよく生きられるという。

著 者:五木寛之 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2013年4月

震災復興 欺瞞の構図

東日本大震災からの復興には巨額の費用がかかるから、増税もやむなし。多くの人はそう考えている。だが実は、政府のいう19~23兆円もの巨額の復興費は不要! こう喝破するエコノミストが、震災復興のあり方を問う。様々なデータに基づき、巨額の復興費に見え隠れする政治家や官僚の思惑を暴き出すとともに、住民に役立つ安上がりで効果的な復興策を提言する。

著 者:原田 泰 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2012年3月

がんの練習帳

がんは怖い。それゆえ、正面から見つめようとしない人は、結構いるのでは。だが、今や日本人の2人に1人はがんになる時代。がんを人生の設計図に織り込んでおく必要がある。予防法、告知を受ける際の心構え、治療法選びのコツ、費用等々、基本事項を本書で一通り「練習」しておけば、がんになっても慌てずに済む。怖いのは、がんではなく、がんを知らないことだ。

著 者:中川恵一 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2011年4月

知的余生の方法

渡部昇一氏の名著、『知的生活の方法』が刊行されたのは1976年のこと。それから30数年、日本社会の高齢化が進んだ今、同じ著者が“知的余生”のあり方について説いた。老いてなお、知的な興味を失わず、学び続ける。そんな生き方をする上で役立つ読書法や時間の使い方、健康法などが披露される。実りある余生を過ごすための知恵が、ぎっしり詰まった1冊だ。

著 者:渡部昇一 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2010年11月

人間の覚悟

今、日本は漠然とした不安感に覆われている。もはや右肩上がりの経済成長は望めず、失業者は増加、自殺者も後を絶たない。この鬱々とした時代を、我々はどのように生きればよいのか? 著者は、まず「覚悟」をしなければならないと言う。現実を直視する覚悟、国にも人にも頼らない覚悟…。覚悟をすることで、暗闇の中にも一筋の光が見えてくる。

著 者:五木寛之 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2008年11月

「心の傷」は言ったもん勝ち

何でも「セクハラ」と叫ぶ女性、「心の病」を理由に会社を休みながら、遊ぶ人…。「心に傷を受けた」と訴えれば、それがそのまま通り、後はやりたい放題。近年、そうした傾向が目立つ。なぜこうも過剰な被害者意識をかざす人間が増えたのか。「被害者帝国主義」とも言うべき現状を憂える精神科医が、その実態を分析し、精神力を強くするための処方箋を示す。

著 者:中嶋 聡 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2008年6月

アラブの大富豪

中東の石油と天然ガスの埋蔵量総額は、1京3000兆円とも言われる。この莫大なオイル・マネーが今、世界のマーケットを賑わせているが、その担い手の姿は今ひとつ見えない。本書では、30年近く中東ビジネスと関わってきた著者が、サウジアラビア、ドバイなどの王室を横糸に、オイル・マネーの流れを縦糸に、現代アラブの大富豪とオイル・マネーの実態に迫る。

著 者:前田高行 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2008年2月

国家の品格

現在、わが国では、グローバル化は推進すべき、との論調が主流である。そんな中にあって、この趨勢に闘いを挑み、“孤高の日本”たれと説く、異色の日本論。欧米社会の根底にある「論理」、そして「自由」「平等」といった概念の限界を明らかにするとともに、わが国古来の「情緒と形」の大切さについて述べる。今日本に必要なものを示し、日本人に自信を与える1冊だ。

著 者:藤原正彦 出版社:新潮社(新潮新書) 発行日:2005年11月