2020年11月号掲載

ウイルスの世紀

20世紀後半以降、動物由来の新たなウイルスが続々と人間社会に現れている。今、世界を騒がせている新型コロナもその1つ。人間の活動範囲が広がり、野生動物に接触する機会が増えた現代では、今後も新たなウイルスは出現しうる。そう警告する専門家が、数々の新興ウイルスについて詳述し、ウイルスと社会の関係を俯瞰する。

著 者:山内一也 出版社:みすず書房 発行日:2020年8月

2020年5月号掲載

ウイルスの意味論

ウイルスの生と死は、独特だ。天然痘やインフルエンザなど、たびたび世界的流行を引き起こしたが、細胞外では活動せず、感染力を失ってすぐ死ぬ。また近年、3万年以上も冬眠していたウイルスが、再び増殖し始めたという。本書は、単なる病原体ではなく、生命体としての視点から、ウイルスの驚くほど多様な生態を紹介する。

著 者:山内一也 出版社:みすず書房 発行日:2018年12月

2019年12月号掲載

みんなにお金を配ったら

今、世界的に注目を集めている貧困対策がある。名称は、「ユニバーサル・ベーシックインカム」(UBI)。国民1人1人に、毎月一定金額を給付するもので、貧困撲滅の強力な助っ人になりうるとされる。この制度を考察した書だ。近未来の仕事や格差との関連など、多面的な切り口から、UBIの可能性と問題点を掘り下げていく。

著 者:アニー・ローリー 出版社:みすず書房 発行日:2019年10月

2015年2月号掲載

21世紀の資本

フランスの経済学者トマ・ピケティは言う。「r>g ―― 資本収益率が産出と所得の成長率を上回る時、資本主義は持続不可能な格差を生み出す」。つまり、資産を持つ者はさらに豊かになり、持たざる者との格差は拡大する一方だ、と。詳細なデータと明晰な理論によって、地球規模の経済的、社会的変化を論じた、世界的ベストセラー。

著 者:トマ・ピケティ 出版社:みすず書房 発行日:2014年12月